これについては、かなり前ですが一端を聞いたことがあります。私たちのおばちゃん合唱団に積極的に参加してきた男子がいましたが、彼は何事にもとても積極的で色々なことにも加わっていたパワフルな人でした。でも年度末近くに顔を見ないと思ったら、テストの出来が悪くて青息吐息…との情報が。何が?英語と数学が駄目だったようです。
4回目の選挙でマイクを通じて言うなどということは当落どちらであっても最後!と決めていました。一度も頼みに歩かず、告示後選挙カーでこのような私に物を言わせてやろう!と思っていただけるなら投票を…という型破りな選挙運動でした。どなたが票を投じてくださったのかは殆どわからないまま、中学校と高校の間で車を止めました。学校関係者の票がいただけたらナ…と思ったからです。
ところがその後3月までの一年の間に、中学三年生ばかりが8人入会したのです。元々たくさんの公文生がいて、小学生のうちに高校基礎課程分の終わりまで進んでいた人が2人いた学年です。
その彼に「学校で100点満点でどのくらい?」と聞いたら「20点」と。でも覚悟が決まっていた彼は傍からの茶々にも全く応じることなく集中してプリントに取り組み続けました。
結局丸6ヶ月間だけの学習で、希望の高校へと向かっていきました。闇夜の素振りもしていた彼は一気に能力を練り上げ、高校数学一番となり、専門学校でも優秀な成績を上げて救急救命士になり活躍しています。
「エェッ!?」と不満そうな彼に、
「あなたはそこそこできている、でも数学ができる!と自信を持って言えないよね?」と。
地元高校に進んだこともあってそのまま学習を続け、誰もが驚くほどできる人となりました。室蘭工大推薦入試も初の突破となり、大学での結果もすばらしく、現在一部上場IT企業で重用される立場となっています。
このような例がある一方、英語でも5年生がABCから始め、その一年間で高校教材まで進み、その
間に英検3級にも合格した例があります。
英数が苦手だ…などと悩んでいる学生さんがいたら、是非あきらめずに自分を変える努力をしてみたら?と私は思っている訳です。何しろ公文は赤ちゃんから大人まで、どなたであってもその方のできる教材から学習を始めるのです。
一度しかない人生なのに、自分を見失い後ろ向きに生きている人が増えていることを、いつも勿体ないと思っています。理科大推薦入試組の方だけでなく、誰であっても自分を高めようと決心さえすれば自分を変えることが可能です。
時間を無駄にせず、易しいところから順にきっちり頭に入れ直し、自分で自分を誉められる努力をして、前向きに進んでみてはいかがでしょうか?