長万部では現在、ホタテを養殖する上で欠かせない「みみづり」という作業の真っ最中です。
さて、そのみみづりとは一体どんなお仕事なのでしょうか!?
昨年、以下のみみづりの記事を出しておりましたので、長万部出身の方や噴火湾周辺に住んでいる方々以外でも既に知っている方もいらっしゃると思います。今年も長万部の現地より作業風景を撮ってまいりましたので、早速ご紹介いたします。
「みみづり」とは
まず初めに、そもそも「みみづり」とは一体何なのか?
「みみづり・・・みみ・・・つり・・・みみ・・・耳?耳を釣る?吊るす?」
目の付け所が良いですね~、その通り!ホタテの耳を釣るんです!
以下画像の黄色い丸で囲んである部分を、漁師さんたちは「耳」と呼んでいます。この耳に、ピアスのように小さな穴を開け、
「養殖の際に海に吊るすロープ」に刺さった「返しのあるピン」に通していきます。
(まんべくんの耳のホタテにピアスのような穴が空いてますが、この元ネタが「みみづり」なのです!)
この作業を繰り返し、ロープの全てのピンにホタテをつけていくのです!
コチラは作業風景。このテーブルでピンにホタテをつけていきます。
左手でピンをホタテにさしたり、右手でホタテをピンにさしたりと、皆さん自分のやり易いように作業しています。
奥に見えるのは、「穴あけ機」でホタテの耳に穴を開けている所です。
そして現代では技術が進み、ホタテを規定の位置へ当てがうだで「穴あけ~ホタテへのピン刺し」までの一連の動作をこなせる機械が誕生しました。
細かい微調整などあるものの、ものすごい速さで「みみづり」が出来てしまいます!
こうして出来たみみづりは、海へ持って行くまで水槽に入れておきます。
という感じで、ホタテが海で養殖される前には、このような「みみづり」という仕事を経て、みなさんの食卓においしいホタテが届いているのでした!
分かる人には分かる「みみづりあるある」
ホタテ「(パカァ…)」
スッ…
「ホタテの甘噛み」
おしまい。
(取材・文/七尾昭平)